OSM Importer
説明
OSM Importerは、OpenStreetMapの3D地図データをAutodesk® Revit®にインポートするツールです。標高データは地理院地図やASTERデータセットの値を使用しています。詳細はこちらのページをご確認ください。
地物
OpenStreetMapのデータは、座標(Node)、モデル要素(Way)、モデル間の関係性(Relation)で構成されています。Nodeは緯度経度によって地上にある特定の地点を表し、Wayは複数のNodeからなる線分を表します。また、閉じたWayはエリア境界を表し、エリアに高さ情報を付与することで建物等の3Dモデルも表現されます。
Node、Way、Relationは属性情報(Tag)が付与されています。本アドインでは、建物・道路・鉄道・水域・橋のTagがついたWayを取得してモデル化します。
JA:Map Features - OpenStreetMap Wiki
建物(Building)
建物(Building
タグのついたWay)をそれぞれモデル化します。「インプレイスマスとして生成」オプションがオンの場合はマスカテゴリのDirectShapeとして、オフの場合は一般モデルカテゴリのDirectShapeとしてモデル化します。高さ情報が付与されている場合はそれを利用し、無い場合は階数×3mで高さを推定します。階数も付与されていない場合は2階建て(6m)とみなします。
道路(Hightway)
車道や歩道などの道路(Highway
タグのついたWay)をそれぞれモデル化します。「インプレイスマスとして生成」オプションがオンの場合はマスカテゴリのDirectShapeとして、オフの場合は地形ソリッドのサブ区画としてモデル化します。
鉄道(Railway)
地下鉄やモノレールを含む全ての鉄道(Railway
タグのついたWay)をそれぞれモデル化します。「インプレイスマスとして生成」オプションがオンの場合はマスカテゴリのDirectShapeとして、オフの場合は地形ソリッドのサブ区画としてモデル化します。
水域(Water)
川や湖などの水域(Water
タグのついたWay)をそれぞれモデル化します。「インプレイスマスとして生成」オプションがオンの場合はモデル化せず、オフの場合は地形ソリッドのサブ区画としてモデル化します。
JA:Tag:natural=water - OpenStreetMap Wiki
橋(Bridge)
橋(Bridge
タグのついたWay)をそれぞれモデル化します。「インプレイスマスとして生成」オプションがオンの場合はモデル化せず、オフの場合は地形ソリッドのサブ区画としてモデル化します。
JA:Key:bridge - OpenStreetMap Wiki
地形ソリッド
ほとんどのNodeは標高(ele)を付与されておらず、OpenStreetMapのみから正確な地形を作成することはできません。
JA:Key:ele - OpenStreetMap Wiki
そのため、本アドインではYahoo標高APIもしくはOpenTopoData APIを用いて各Nodeの標高を取得しています。Yahoo標高APIのデータは、国土地理院発行の基盤地図情報及び日本のジオイド2000に基づいています。OpenTopoData APIのデータは、NASA提供のASTERデータセットに基づいています。
その他に、高さゼロの位置に平らな地形ソリッドを作成するオプションや、あらかじめユーザーが作成した地形ソリッドを利用するオプションも選択可能です。